PR

病気・障害で出社が難しくなったら。在宅ワークを目指す前に知っておきたい現実と「準備」

「病気や障害で出社が難しい女性がベッドで休んでいるイメージ 働き方を考える

できれば、家で働けたらいいのに───。

病気や障害が原因で、体調が不安定になったとき、通勤が負担になったとき、そんなふうに思ったことはありませんか。

でも、いざ在宅ワークの求人を見てみると、

「経験者歓迎」
「スキル必須」

そんな言葉が多く目に入ります。

在宅で働くことは、本当に難しいのでしょうか。

在宅勤務でパソコン作業をする女性
まゆみ
まゆみ

この記事では、病気や障害を持つ方が在宅ワークを目指すときに、知っておきたい現実と、それでも目指すならどんなことを準備していけばいいのかについて、私の実体験も交えながらまとめてみました。


\この記事を書いているのはこんな人/

まゆみ

↑名前クリックでプロフィールページに飛びます。
——————
精神障害者手帳3級(うつ・パニック障害)を取得して約15年。特例子会社での勤務経験を経て、現在は在宅フリーランスとして働いています。自分のキャパを超えた働き方をした実体験をもとに、無理しない働き方について発信しています。

まゆみをフォローする

むかしバリバリ働けていた人ほど今がつらいはず

ベッドで横になる女性

以前は当たり前のように、毎日朝起きたら出社して、夕方まで働いていた。

繁忙期には夜遅くまで残業もこなし、なんならその後に飲み会まで参加していた。

それが、

病気を経験したことがきっかけで、突然すべてできなくなる。

体が思うように動かない。通勤がつらい。

夕方まで働ききる体力がない。

「前はできていたのに」と思ってしまうことが、いちばん苦しい。

周囲の同僚も、後輩だって、今までと変わらず働いている。

自分だけ、時が止まってしまったような感覚になる。

だからこそ、焦る。

早く仕事を見つけなきゃ。家でできる仕事はないだろうか。

在宅だったら何とかなるのではないか───

まゆみ
まゆみ

私自身もそんなことを考えていました。

2年連続で、手術を伴う大きな病気を経験するまでの私はずっと、出社前提の働き方しか考えたことがありませんでした。

そんな自分が「家で働く方法」について、本気で考える日が来るとは思っていませんでした。

私はここ2年以上、完全在宅で仕事をしています。

まゆみのデスク周り
退職後、在宅ワークを試しながらフリーランスの働き方に辿り着くまでの話【体験談⑨】
退職後、体調と向き合いながら通勤パートや在宅ワークを試し、今の働き方に落ち着くまでの実体験をまとめました。迷いながら選んだ過程を時系列で紹介します。

退職後、働き方を試し続け今の形に落ち着いた私の実体験


在宅ワークならすべて解決する、とは限らない理由

通勤のイメージ

通勤がなくなれば、きっと楽になるはず…

そう思うのは自然なことです。

満員電車に乗らなくていい。

人混みのなかに行かなくていい。

体調が悪い日は横になれるかもしれない。

確かに、通勤の負担がなくなるのは大きなメリットです。

でも、在宅ワークは「負担がゼロになる働き方」ではありません。

むしろ、自己管理はより求められ、成果で評価されやすく、体調が不安定な状態では納期を守るのが難しいという側面もあります。

家で働くということは、自分で自分をコントロールする力がより必要になる、ということでもあります。

だからこそ、「在宅ワーク・在宅勤務なら何とかなるかも」と急いで応募する前に、一度立ち止まって考えてほしいのです。

まゆみ
まゆみ

よく考えないまま応募して、何度も不採用通知を受け取ったり、なかなか収入に繋がらなかったりするのは、けっこうメンタルに来ます。


スキルなしで完全在宅ワークに採用されるのは簡単ではない

面接を受けている女性

少し現実的な話をします。

在宅ワーク、とくに完全在宅の求人は、とても人気があります。
通勤が不要で、場所に縛られない働き方、それを望む人は多いからです。

だから、応募も集中します。

企業側からすると、在宅勤務に求める「人物像」というのは「ある程度自走できる人」の方が現実的になります。

ある程度自走できる人というのは、こういう人物のことを指します。

  • 基本的なPC操作ができて
  • 報連相を自分からできて
  • ある程度の成果を出せる
  • あまり指示しなくても、自ら動いて結果を出してくれそうな人

応募条件には書かれていなくても、こういった人物が採用されるケースが多いのです。

だから実際には、スキルがあまりない状態で、いきなり完全在宅求人の採用を貰うのは、そう簡単なことではありません。

ただし、「これは絶対に無理」という意味ではありません。

「ある程度の準備は必要」という意味です。

まゆみ
まゆみ

遠回りに見えるかもしれませんが、スキルを身につける期間を持つことは、在宅での働き方を実現するための第一歩になります!


病気や障害を抱えて在宅ワークしたいとき着実な方法は?

在宅利用をする女性のイメージ

病気や障害を抱えた方が「在宅で働きたい」と思ったとき、「なるべく早く」「今の自分のスキルで通用するところを」と考えるのは、とても自然なことです。

しかし、今までに経験したことのない働き方を望む場合は、いまの自身のスペック・状態でスタートするよりも、遠回りに見えて着実な方法があります。

たとえば、

  • 就労移行支援サービスなどを利用して、在宅ワークに必要なスキルを身につけていく
  • 一部在宅の求人でスキルを身につけ、段階的に完全在宅に移行していく
  • 直接雇用(社員やアルバイト)だけでなく、業務委託の在宅ワーク求人にも挑戦してみる

といった選択肢があります。

遠回りに見えるかもしれません。

でも、土台ができていないまま在宅ワークに飛び込むよりも、準備期間のあいだにスキルをつけてからのほうが、結果的に条件の良い仕事に就きやすく、長く続けやすくなります。

まゆみ
まゆみ

着実な方法の具体例は、次のセクションと合わせて後半で詳しくお伝えします。


就労移行支援サービス」については、別の記事で詳しく解説しています。

就労移行支援の役割と利用対象者は?種類と向いている方を経験ベースでわかりやすく解説します!
障害者向け就労移行支援事業所について、役割・種類・向き不向きを経験ベースで整理します。通所型・在宅対応の違いや、合う人・合わない人の特徴を知りたい方へ。

障害者の就労移行支援サービスとは?種類・役割・向き不向きを経験ベースでわかりやすく整理します


フリーランスとして在宅で働く選択肢については、下記記事内でおもな仕事例を含めて解説しています。

障害者がフリーランスで働くには?準備ステップと仕事例を当事者が解説します
障害者がフリーランスとして働くことは可能でしょうか。本記事では、精神障害者手帳を持つ筆者の体験をもとに、フリーランスのメリット・注意点、在宅でできる仕事の例をわかりやすく解説します。働き方を考えている方の参考になれば幸いです。

障害者はフリーランスで働ける?実体験からメリットデメリットと仕事例を解説します


もしかしたら、今は「長く働くための準備期間」かもしれない

リハビリを受ける女性のイメージ

病気や障害を経験していったん社会から離れると、

早く社会に戻らなきゃ…!

何もしていない自分はだめなんじゃないか…?

こう考える方が多いと思います。

しかし、病気や障害を経験したあとにいちばん大切なのは、まずは身体と心を整えて、いまの状態を知るこ(現状把握)です。

  • 生活リズムを安定させる
  • 1日どれくらい動けるのかを知る
  • 無理をすると自分はどうなるのかを把握する

こういったことも立派な、社会復帰のための準備です。

働いていない時期があったとしてもそれは、前に進んでいないわけではありません。

回復することも、いまの自分の限界を知ることも、次に長く働いていくための土台づくりになります。

まゆみ
まゆみ

焦らなくても大丈夫。

未来に向けて準備を整える時間は、無駄にはなりません。


「それでも在宅ワークを目指したい」という方に向けて、私自身が実際にやったことをお伝えする前に、一つ知っておいてほしいことがあります。

「在宅ワーク」とひとことに言っても、

  • 就労移行支援サービスを使う
  • 障害者雇用の在宅勤務を目指す
  • フリーランスとして働く

など、実はいくつかのルートがあり、どれが合うかは今のあなたの状況によって変わります

「自分にはどのルートが合っているか」を4つの質問でチェックできる記事も書いているので、気になる方はこちらもあわせてご覧ください。

精神障害があっても在宅勤務はできる?5つの働き方と自分に合う選び方
精神障害があっても在宅勤務は目指せます。5つのルートの紹介に加え、「今の自分にはどれが合うか」を4つの質問でチェックできる自己診断つき。孤独感や自己管理の難しさなど、リアルな注意点も正直にお伝えします。

精神障害があっても在宅勤務はできる?5つの働き方と自分に合う選び方


それでも在宅ワークを目指したい方には

オンラインでプログラムを受けている女性のイメージ

ここまで読んでも、

それでも、私は在宅で働けるようになりたい…!!

そう思う方もいると思います。
私もそうでした。

私の場合は、幾つかの資格は持っていましたが、すぐに在宅ワークが始められるほどのスキルや経験を持っていたわけではありません。

そんな当時の私がやっていたことは、とても地味なことでした。


私が実際にやったこと

これが私の私物ノートPCです

病気が続いて何度も入退院を繰り返し、しばらく社会から離れていた私の場合は、まずは以下のようなことを始めました。

  • Office付きのノートPCを購入(約8万円)
  • YouTubeを見ながらWord・Excelをひたすら練習・復習
  • タイピングを基礎からやり直した(ブラインドタッチもできなかったので)
  • ライティングの本を何冊か読み、実際にWordPressでサイトを立ち上げて手を動かした
  • 仕事に関連するYoutubeやブログを見まくった

私のケースでは、色んなことを完璧にできるようになってから、柱となる仕事を探したわけではありません。

希望する働き方を実現するために、訓練中でもできるような案件に応募しつつ、少しずつ実績を積んでいった感じです。

時給に換算したらおそらく、数十円レベルの時期が長く続いたと思います。

遠回りに見えるかもしれませんが、私の場合は結果的にこれがいちばんの近道でした。

在宅ワークは、特別な人だけのものではありません。

まゆみ
まゆみ

でも、「なんとなくできそう」でスキルゼロで始めるよりも、小さな準備を積み重ねてから取り組むほうが、ずっと成果が出しやすく続けやすくなります。

今日できることは、ほんの小さなことかもしれません。

タイピングを10分練習する・Wordを開いて触ってみる・働き方の記事を読む、そういったことでも十分です。

在宅という働き方は、焦らず準備していけば、きちんと選べる道になっていきます。



病気や障害が原因で元のような働き方ができず、「ひとりではスキルアップしていく自信がない」「何から始めればいいか分からない」そう感じる方には、就労移行支援サービス※を利用するという選択肢もあります。

※就労移行支援サービスというのは、一定の病気や障害を持つ方が、無料もしくは安価で、就職を目指したスキル習得や就職活動、職場定着のサポートを受けられる福祉サービスのことです。このサービスについては、国の法律できちんと定められています。

就労移行支援サービスのなかには、通所しながら専門的なスキルを学ぶところもありますし、在宅で訓練を受けられる事業所も増えています。病気や障害を持つ方に向けた職業訓練のような福祉サービスといえるでしょう。

就労移行支援の役割と利用対象者は?種類と向いている方を経験ベースでわかりやすく解説します!
障害者向け就労移行支援事業所について、役割・種類・向き不向きを経験ベースで整理します。通所型・在宅対応の違いや、合う人・合わない人の特徴を知りたい方へ。

就労移行支援サービスとは?


まゆみ
まゆみ

自分に合ったルートを、ゆっくり探していけば大丈夫です!


まとめ

在宅勤務でパソコン作業をする女性

在宅で働きたい。その気持ちは、わがままでも甘えでもありません。

でも、現実として在宅ワークは「スキル前提」の世界でもあります。だからこそ、焦って飛び込むよりも、小さな準備を積み重ねることがいちばんの近道になります。

体を整えること。生活リズムを安定させること。PCスキルを少しずつ身につけること。それらもすべて、在宅ワーク実現への第一歩です。


病気や障害を抱えながら在宅で仕事をしたい場合に、考えうるルートの全体像についてまとめた記事もあります。

障害者の在宅ワーク求人どんなのがある?働き方・探し方を当事者が経験ベースで解説します
障害者の在宅ワーク求人はどのくらいあるのでしょうか。本記事では、障害者雇用の在宅勤務の実情や求人の探し方、在宅ワークに必要な準備について当事者の経験をもとに解説します。転職サイト・就労移行支援・フリーランスなど在宅で働くための選択肢も整理しました。

障害者の在宅ワークはどんな求人がある?働き方・探し方を当事者が経験ベースで解説します


もし、「ひとりで訓練するのは不安」「何から始めればいいか分からない」そう感じる場合は、就労移行支援サービスを利用するという選択肢もあります。

事業所によって、Microsoft Office全般・会計・英語・Web系全般・プログラミング・動画制作・AI関連など、かなり高度なスキルを実践的に学べるところもあります。

在宅という働き方は、いきなり叶えるものではなく、準備しながら整えていくものです。あなたのペースで、選べる未来にしていけば大丈夫です。

就労移行支援の役割と利用対象者は?種類と向いている方を経験ベースでわかりやすく解説します!
障害者向け就労移行支援事業所について、役割・種類・向き不向きを経験ベースで整理します。通所型・在宅対応の違いや、合う人・合わない人の特徴を知りたい方へ。

就労移行支援サービスとは?


フリーランスとして在宅で働く場合のおもな職種について、メリットデメリットを含めて解説しています。

障害者がフリーランスで働くには?準備ステップと仕事例を当事者が解説します
障害者がフリーランスとして働くことは可能でしょうか。本記事では、精神障害者手帳を持つ筆者の体験をもとに、フリーランスのメリット・注意点、在宅でできる仕事の例をわかりやすく解説します。働き方を考えている方の参考になれば幸いです。

障害者はフリーランスで働ける?実体験からメリットデメリットと仕事例を解説します

\ブックマークできます/

メンタル弱め女子の働き方ノート - にほんブログ村

タイトルとURLをコピーしました