
就労移行支援に興味があるんだけど、いまの私の体調では毎日通所する自信がないんだよね…

私が住んでいる地方にはそもそも、就労移行支援事業所がないんだよね…
就労移行支援について検討を始めると、通所に関する悩みが出てくることがあります。また、体調や住んでいる地域の事情によっては、通所そのものが難しいケースもあります。
そのようななかで、在宅訓練に対応している事業所を知りたい・比較したいという声が増えています。
今回の記事では、在宅訓練に対応する就労移行支援の、manabyとキズキビジネスカレッジ、この2つの事業所について、
このような視点から、比較を交えて整理していきます。

どちらの事業所も、在宅利用OKであることが前提です。今回は、それ以外の部分が自分に合うかどうかを判断するヒントとして、参考にしてみてください。
manabyとキズキビジネスカレッジの基本情報を比較
就労移行支援を検討する際、まず気になるのは「どこに事業所があるのか」「在宅でも利用可能か」といった基本情報ではないでしょうか。

ここではまず、manabyとキズキビジネスカレッジの基本情報を整理していきます。可視化しやすくするため、比較表を作成してみました。
| manaby | キズキビジネスカレッジ | |
| 事業所 所在地 | 全国に31箇所(2026年時点) 東北と関東圏が多い | 全国に11箇所(2026年時点) 関東と関西メイン |
| 利用料金 | 所得に応じて 0円から利用可能※ | 所得に応じて 0円から利用可能※ |
| 交通費 支給 | なし (次項で説明あり) | なし (次項で説明あり) |
| 在宅 対応 | 対応可/月1回は通所 在宅と通所組み合わせもOK | 対応可/月1回は通所 在宅と通所組み合わせもOK |
| 学習 スタイル | ・独自開発eラーニング中心 ・専門講師を招いた オンライン講座実施 | ・eラーニング中心 ・第一線で活躍中の講師を招き 特別講義も広く実施 |
| プロ グラム 内容 | Webマーケティング・ Webデザイン・Web制作 プログラミング Excel・Word・Powerpoint | Webマーケティング Webライティング・動画制作 Webデザイン・プログラミング Excel・PowerPoint基礎 会計・ファイナンス・英語 |
| 主な 就職先 | ・特例子会社など 障害者雇用割合高め(7割) ・在宅就労率高め(2割) ・就職先は事務7割・ IT・クリエイティブが2割 | ・一般雇用/障害者雇用割合 ほぼ同率(58:42) ・就職先は事務43%・IT15% 専門研究職12%・営業10% サービス7%・その他13% |
| 特長 | 在宅訓練に注力し 在宅就労実績も高い(2割弱) | 社長をはじめスタッフにも 障害当事者が多く身近に 活躍中のモデルケースあり |
| 公式HP | manaby | |
※利用料金について
就労移行支援事業所が提供するサービスは、厚生労働省が管轄する「障害福祉サービス」にあたります。サービス利用時の自己負担額は、世帯の所得に応じて決まります。
▼参考:障害福祉サービスの利用料(障害者の利用者負担|厚生労働省HP)
| 世帯の所得区分 | 自己負担 月額上限 |
| 生活保護受給世帯 | 0円 |
| 市町村民税非課税世帯(低所得) | 0円 |
| 市町村民税課税世帯(一般1) ※収入が概ね670万円以下の 世帯が対象になります。 | 9,300円 |
| 上記以外(一般2) | 37,200円 |
上記の比較表を踏まえて、次の項からmanabyとキズキビジネスカレッジの違いを整理していきます。
事業所所在地

manabyは、東北・関東・関西・九州まで幅広いエリアに事業所を展開しています。地方在住の方にとっても利用しやすい体制が整えられています。
| 仙台駅前 | 長町駅前 | 泉中央 | 石巻駅前 |
| 古川 | 山形 | 福島 | 郡山駅前 |
| 土浦 | 大宮 | 川越 | 千葉中央 |
| 行徳駅前 | 船橋駅前 | 秋葉原 | 駒込駅前 |
| 吉祥寺 | 府中駅前 | 鶴見駅前 | 横浜関内南口 |
| 横浜関内駅前 | 新横浜駅前 | 川崎 | 相模原駅前 |
| 本厚木駅前 | 大阪天王寺 | 大阪梅田 | 大阪本町 |
| 三宮 | 鹿児島 |
一方、キズキビジネスカレッジは、関東・関西エリアを中心に事業所を展開しており、今後の新規開設予定もあります。拠点数はmanabyより少なめですが、都市部を中心に利用しやすい配置となっています。
| 大宮 | 西船橋 | 神田 | 新宿御苑 |
| 新宿 | 八王子 | 横浜 | 天王寺 |
| 大阪梅田 | 大阪梅田北 | 神戸三宮 |

最新の所在地情報については、各公式サイトで確認するのがおすすめです!
在宅利用への対応

manabyとキズキはどちらも、在宅利用に対応しています。ただし、月に一度は最寄りの事業所に通所する必要があります。
基本的に、どの就労移行支援事業所を利用する場合でも、月1回は通所が必要 という条件は変わりません。

こちらの前提を理解して頂いたうえで、manabyとキズキではどんな違いがあるのかを見ていきましょう。
manabyは独自開発のeラーニングを活用し、在宅での学習を前提とした設計が特徴です。体調や事情により通所が難しい方でも参加しやすい環境が整えられています。
キズキビジネスカレッジも、公式サイトのFAQで在宅利用が可能であることを明示しています。全体の方向性としては通所を中心としつつも、状況に応じて在宅参加ができる体制も整備されており、すぐに通所が難しい方にも選択肢があります。

「在宅利用ができるかどうか」という点では両社とも対応しています。在宅の位置づけや設計思想には少し違いがありますので、後ほど詳しく解説していきます。
通所時の交通費について

交通費は、原則としてどちらも自己負担となっています。
ただし、自治体によっては助成を受けられる場合もあるため、お住まいの地域の制度を確認しておくと安心です。
基本方針の違い

manabyは、「一人ひとりが自分らしく生きられる社会をつくる」という理念のもと、障害のある方が在宅で働ける選択肢を広げることにも力を入れています。就労移行支援のほか、B型事業所や放課後等デイサービスなども展開しています。
一方、キズキビジネスカレッジは、「何度でもやり直せる社会をつくる」という理念を掲げています。障害があっても進路の選択肢を広く持てるよう、プログラム設計が工夫されているのが特徴です。不登校支援や生活困窮世帯の子ども支援など、関連事業も展開しています。

ここまでの要素で両者のポイントをまとめてみると、
といった違いが見えてきます。

とはいえ、実際の雰囲気や支援スタイルは事業所ごとに異なります。
次の章では、より具体的に「在宅支援のスタイルの違い」を見ていきましょう。
在宅支援のスタイルの違い

「在宅で利用できるかどうか」は、こちらの記事を読む多くの方にとっては重要なポイントだと思います。
manabyとキズキビジネスカレッジは、どちらも在宅利用に対応しています。ただし、在宅支援設計の背景にある「考え方」には、少し違いがあります。

こちらの章では、その違いについて整理していきます。
manabyの在宅支援の特徴

manabyは、独自開発のeラーニング「マナe」を活用し、在宅での学習を前提とした支援体制を整えています。
体調に波がある方や、外出へのハードルが高い方にとっても、参加しやすい設計といえるでしょう。

「まずは無理のない環境で土台を整えたい」という方には、安心感のあるスタイルです。
manabyについては、別の記事でも詳しく特長を解説しています。manabyが気になった方はぜひこちらの記事も読んでみてください。
▶ manabyが気になる方はこちら(manaby公式サイト)
キズキビジネスカレッジの在宅支援の特徴

キズキビジネスカレッジも、公式サイトのFAQで在宅利用が可能であることを明示しています。
通所型のイメージが強い事業所ですが、実際には在宅参加の制度も整備されています。
また、社長をはじめ精神障害の当事者スタッフが多く、現役で活躍する講師を多く採用している点も特徴のひとつです。オンラインであっても、ロールモデルとなる存在を身近に感じられる環境が整えられています。

「在宅も視野に入れつつ、将来的には通所や対面の刺激も取り入れたい」という方にとっては、相性がよい可能性があります。
キズキビジネスカレッジについては、別の記事でも詳しく特長を解説しています。キズキが気になった方はぜひこちらの記事も読んでみてください。
▶ キズキビジネスカレッジが気になる方はこちら(公式サイト)
異なるポイントは基本的方針や方向性|どちらも在宅利用OK

重要なポイントは、どちらも在宅利用は可能であるという点です。
違いがあるとすれば、
といった、どの切り口から見るかの違いです。
そのため、「通所するのが難しい状態である」という現状とは別に、

・将来どんな働き方を目指したいか
・どのような環境だと自分は力を発揮しやすいか
という視点で考えることのほうが、大切だと思います。
学習内容・講師体制の違い

在宅利用の可否だけでなく、「どのような環境で学べるのか」も大切なポイントです。

こちらの章では、manabyとキズキビジネスカレッジの学習スタイルや講師体制の違いを整理します。
manabyの学習スタイル

manabyは、独自開発のeラーニング教材を中心に学習を進めるスタイルです。
学習内容が標準化されているため、「今日は体調があまり良くない」「対面だと緊張してしまう」という方でも、安定して取り組みやすいのが特徴です。
必要に応じて外部講師による講義が行われることもあり、専門性のある内容に触れられる機会も用意されています。

全体としては、安定的にコツコツ積み上げていくタイプの学習環境といえるでしょう。
キズキビジネスカレッジの学習スタイル

キズキビジネスカレッジもeラーニングを取り入れていますが、それに加えて特徴的なのが役員・スタッフ・講師陣の構成です。
実際に困難を経験しながら現在のキャリアを築いてきたスタッフが多いことから、「自分もこうなりたい」といった刺激を貰いやすい環境づくりが意識されています。
オンライン参加が中心であっても、講師やスタッフとの関わりの中で刺激を受けられる点が特徴です。

全体としては、視野を広げつつ、現在地から引き上げていくタイプの学習環境といえるでしょう。
▶ キズキビジネスカレッジが気になる方はこちら(公式サイト)
空気感の違いは向き不向きにもつながる

ここまでの両社の説明は、どちらのほうが優れているという話ではありません。
こういった事業所ごとの方針の違いが、利用者との相性を左右します。
特に、将来的に枠にとらわれない働き方やキャリアアップを強く意識している方にとっては、講師やスタッフの雰囲気が大きな判断材料になることもあります。

実際の感じ方には個人差があるため、説明会や見学の場でしっかり確認してみるのがおすすめです。
就職先の傾向とキャリアの考え方

就労移行支援を選ぶうえで、多くの方が気になるのが「最終的にどんな就職につながるのか」という点ではないでしょうか。

ここでは、manabyとキズキビジネスカレッジの就職傾向と、その背景にあるキャリアの考え方について整理していきます。
manabyの就職傾向

manabyでは、障害者雇用枠での就職が比較的多い傾向にあります。
障害者雇用は、
といったメリットがあります。
まずは体調や特性に配慮された環境で実績を積みたい方にとって、現実的で安心感のある選択肢といえるでしょう。「無理なく働き続けること」を重視する方にとっては、相性のよい方向性です。
キズキビジネスカレッジの就職傾向

キズキビジネスカレッジでは、一般就労での就職が比較的多い傾向にあります。
一般就労の場合、
という特徴があります。
障害の有無にかかわらず、自分の力でキャリアを広げていきたいと考える方にとっては、挑戦しがいのある選択肢です。「枠にとらわれない進路設計」を掲げている点も、この傾向につながっていると考えられます。
▶ キズキビジネスカレッジが気になる方はこちら(公式サイト)
安定を重視するか、挑戦を重視するか

ここで大切なことは、どちらのほうが優れているかではありません。
こういった違いが、事業所との相性に直結します。
もちろん、障害者雇用からスタートして一般就労に移行する方もいますし、一般就労の中で配慮を受けながら働く方もいます。
そして一番大切なことは、
今から行う選択で、将来がすべて決まるわけではない、ということです。

だからこそ、「自分はいま何を優先したいのか」を整理することが、これから利用する事業所を選ぶうえで、なにより重要です。
▶ キズキビジネスカレッジが気になる方はこちら(公式サイト)
就職後の定着支援体制について

就労移行支援事業所の存在意義というのは、「就職するまで」ではありません。実際には、就職後にどれだけ安定して働き続けられるかがとても重要です。

こちらの章では、manabyとキズキビジネスカレッジの就職後フォローについても整理していきます。
定着支援の仕組みについて|就職したら終わり、じゃない

就労移行支援事業所では、利用者の就職後6か月間の定着支援が基本とされています。
参考:就労移行後の実施について|厚生労働省ホームページ
6ヶ月間のフォローではおもに、
などが実施されます。フォロー体制があることで、「就職後に続けられるかが不安」という方にとっては安心材料になります。
その後のフォローについては、本人の状況・事業所側の状況・必要性の有無によって判断されるケースが多く、継続支援が必要な場合は、障害者就業・生活支援センターなどの公的機関が引き継ぐこともあります。

つまり、「6か月経ったら完全終了」という単純な仕組みではないです。
特に、働いた経験が少ない方/長期就労に不安がある方にとっては、長期的に支援が受けられることは大きなメリットといえるでしょう。
manabyの定着支援
manabyでは現状、事業所によっては最長3年間の職場定着支援を実施しているケースもあります。※すべての事業所で一律に長期フォローを行っているわけではありません。
そのため、長期的なフォローを必要とする場合は、
などについて、事前に確認することが大切です。
キズキビジネスカレッジの定着支援
キズキビジネスカレッジでは、就職後の6か月間の定着支援を実施しています。
その後も、必要性がある場合には他機関と連携しながら支援を継続できる体制が整えられています。6か月以降は完全に切り離される、というわけではなく、状況に応じた対応が行われます。
▶ キズキビジネスカレッジが気になる方はこちら(公式サイト)
どちらが向いている?タイプ別まとめ

今回の記事では、在宅対応型就労移行支援事業所のmanabyとキズキビジネスカレッジについて、違いを整理してきました。
あらためて言えることは、どちらが正解、ということではない という点です。
大切なのは、「いまの自分に合っているかどうか」です。
manabyが向いている可能性がある人
「安心できる環境で土台を整えたい」という気持ちが強い方には、相性がよい可能性があります。
キズキビジネスカレッジが向いている可能性がある人
「いまはスローペースでも、未来の可能性を広げたい」という気持ちが強い方にとっては、魅力を感じやすい環境かもしれません。
▶ キズキビジネスカレッジが気になる方はこちら(公式サイト)
迷っているなら見学で雰囲気を確認するのがおすすめ

ここまでたくさんの情報をお届けしましたが、それでも文章だけでは実際の雰囲気までは掴めないと思います。
こういった部分は、説明会や事業所見学への参加で初めて見えてくるものです。
どちらの事業所も、在宅支援に対応しています。
「いまは通所する自信がない…」という状態であっても、就労移行支援の利用が現実的になります。
もしも、どちらも気になる場合は、どちらも説明会や見学会に参加してかまいません。
いままでに就労移行支援を利用した方のほとんどは、気になる事業所をいくつも見学してから決めています。

実際に施設を見たり、スタッフと話してみたりすることで、「ここなら続けられるかも」という感覚が見えてくることもありますよ!
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manabyについては、別の記事でも詳しく特長を解説しています。manabyについてもう少し詳しく知りたい方は、こちらの記事も読んでみてください。
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▶ キズキビジネスカレッジが気になる方はこちら(公式サイト)
キズキビジネスカレッジについては、別の記事でも詳しく特長を解説しています。キズキについてもう少し詳しく知りたい方は、こちらの記事も読んでみてください。
病気や障害を抱えながら在宅で仕事をしたい場合に、考えうるルートの全体像についてまとめた記事もあります。



