
障害者雇用で働いたら、
ひとり暮らしなんてできないんじゃない───???
そう思っている方も多いのではないでしょうか。

実は私は30代のころ、
障害者雇用で働きながらひとり暮らしをしていました!
さらに言うと、
私は精神障害者(3級)です。
フルタイム勤務でもありませんでした。
もう一つ加えると、
私は障害年金も受給していませんでした
(申請したことあるけど落ちました…)。
こんな条件でのひとり暮らしだと、いわゆる「無理ゲー」と思う人のほうが多いと思います。

しかし、私の場合は工夫次第でひとり暮らしは十分可能でした。
今回の記事では、当時の給与明細と生活費の内訳を数字ベースで公開しながら、障害者雇用でひとり暮らしを成立させるためのリアルな情報をお伝えします。
※この記事は私個人の体験をもとにしています。給与の数字については、勤務先・雇用形態・勤務時間によって異なります。
この記事が参考になる人
この記事は、以下のような状況に近い方の参考になると思います。
この記事を書いた当時の私の状況(前提条件)
一方で、この記事で紹介する数字はあくまで私個人のケースです。以下の条件をご確認のうえ、参考にしてください。
障害年金を受給できる方だと、さらに生活に余裕が生まれる可能性があります。
\この記事を書いているのはこんな人/
実際の給与明細|障害者雇用4年目のある月
以下は、私が特例子会社に入社して4年目のある月の給与明細をもとにした数字です。
支給額の内訳|障害者雇用の正社員4年目
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| 本給 | 約158,000円 |
| 職能基準 | 約34,000円 |
| 住宅手当 | 12,000円 |
| ※遅刻早退控除 | △約42,000円 |
| 支給額合計 | 約161,000円 |
※当時の私は週30時間勤務(1日6時間)だったため、フルタイムとの差分(2時間)が出勤日数分控除されています。
控除額の内訳|障害者雇用の正社員4年目
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| 健康保険 | 約5,000円 |
| 厚生年金 | 約15,000円 |
| 雇用保険 | 約500円 |
| 所得税 | 約1,000円 |
| 住民税 | 約4,000円 |
| ※食事代 | 約5,000円 |
| 控除額合計 | 約30,000円 |
※会社指定の昼食を摂ると、昼食代の補助を受けられる仕組みでした。
手取り計算の内訳|障害者雇用の正社員4年目
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| 支給額 | 約161,000円 |
| 控除額 | 約30,000円 |
| 差引支給額 | 約131,000円 |
週30時間勤務・障害年金なしで、当時の手取りは13万円超えくらいでした。

当時の条件でフルタイム勤務ができていると、給与額面は20万円くらいになります。
実際の生活費内訳|ひとり暮らしのある月

支出内訳|30代半ば女子のひとり暮らし
| 項目 | 金額 | 補足 |
|---|---|---|
| 家賃 | 37,000円 | 会社徒歩5分の 木造アパート・18㎡ 最寄り駅からは 徒歩20分 |
| 食費 | 30,000円 | 昼は社食 基本は自炊 |
| 交際費 | 10,000円 | 趣味の音楽活動 |
| 生命保険 | 11,000円 | 20代に加入 のちに助けられることに |
| 通信費 | 1,500円 | 格安スマホを利用 |
| 水道光熱費 | 12,000円 | 概算 |
| その他 | 5,000円 | 概算 |
| 生活費合計 | 106,500円 |
収支内訳|30代半ば女子のひとり暮らし
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| 手取り | 約131,000円 |
| 生活費合計 | 約106,500円 |
| 月の残高 | 約24,500円 |
週30時間勤務・障害年金受給なしでも、私のケースでは毎月約2万4千円の黒字を維持できていました。
ひとり暮らしを成立させた3つの工夫

当時の私が、障害者雇用の週30時間勤務で障害年金がなくてもひとり暮らしができたのは、いくつかの工夫があったからだと思っています。
① 家賃を収入の3割以内に抑えた
手取り13万円に対して、家賃は37,000円。これは手取りの約28% にあたります
もう少し収入が高ければ、家賃を収入の20%以内に抑えることも可能ですが、当時の収入を考えると妥当な金額だったと思います。
当時の私が選んだのは、会社から徒歩5分の立地にあった18㎡の木造アパートでした。広さや築年数よりも、通勤による体力的負担をなくすことを最優先した選択です。
精神障害(特に睡眠障害)がある私にとって、毎日の長時間通勤によるストレスをなくせたことは、体調管理の面でも大きなメリットになりました。
入社当時の私はもともと、この会社まで1時間40分掛けて通勤していました💦

このアパートへの引越し後は、毎日夕方4時には帰宅できるようになりました。毎日の生活リズムに、かなり余裕が生まれました。
② 通信費を徹底的に抑えた|事前にかなり調べた

当時の私はすでに、月1,500円前後の「格安スマホ」を利用していました。
当時はまだあまり「格安スマホ」という存在は知られていませんでしたが、生活費を抑える観点から、色々な策を模索して辿り着いた選択肢でした。
私はリケジョではありませんが、ガジェットを触ったり説明書を読んで自分で設定するのは苦でないタイプの女子です。
そして私は現在も、同じ通信会社でほぼ同じ使用料で、格安スマホを使いつづけています。
\いまはこの端末を使ってます/

格安スマホは大手キャリアと比べ、月5,000〜8,000円程度の節約になります。年間に換算すると6〜10万円近い差になるため、固定費の見直しとして真っ先に取り組む価値があります。
③ 食費は社食+自炊で管理した

昼食は会社の社食を活用し、夜は基本的に自炊していました。外食をほぼしないことで、食費を月30,000円以内に抑えられていました。
特例子会社では社食が整備されているケースも多いため、うまく活用することで食費を大幅に節約できます。

お昼は毎日300円でお腹いっぱい食べられていました。午後から眠くて仕方なかったですが(笑)。
賞与について|大手グループの障害者雇用ならではのメリット

月々の給与だけでなく、賞与(ボーナス)が支給されたことも、ひとり暮らしを安定させるうえで大きな要素でした。
賞与実績|障害者雇用入社4年目正社員女子の例
| 時期 | 金額 |
|---|---|
| 夏季賞与(7月) | 約310,000円 |
| 冬季賞与(12月) | 約111,000円 |
| 賞与合計 | 約420,000円 |
この年の賞与合計は約42万円でした。
ここまでの計算をまとめると、当時の週30時間勤務で、年収ベースでだいたい235万円だった計算になります。
この賞与はフルタイムではなく、1日6時間の短時間勤務正社員での数字です。

私の場合は前述のとおり、毎月の給与で月々の生活費をまかなえていました。賞与には一切手をつけず、全額NISAで運用していました。
障害者雇用でも賞与が出るの?と思う方へ
障害者雇用は賞与がない、というイメージを持っている方もいるかもしれません。
賞与の有無や金額については、勤務先や雇用形態によって大きく異なります。
大手企業グループの特例子会社であれば、親会社の業績に連動して賞与が支給されるケースがあります。

金額重視で求人を選ぶ方は、賞与の有無・支給実績を事前に確認することをおすすめします。
フルタイム勤務なら給与はどうなる?

今回私が公開した給与明細は、障害による体調不良を抱えて働いていた当時のもので、週30時間勤務(1日6時間)の数字になります。
もしも全く同じ条件で、フルタイム(1日8時間・週40時間)勤務できる場合は、当然ながら遅刻早退控除がなくなります。
こちらでは、その場合の給与の数字はどう変わるかを試算してみます。
同じ条件でフルタイム勤務ができたら?の試算
| 項目 | 時短勤務(実績) | フルタイム(試算) |
|---|---|---|
| 支給額合計 | 約161,000円 | 約203,000円 |
| 控除額合計 | 約30,000円 | 約38,000円 |
| 手取り | 約131,000円 | 約165,000円 |
※フルタイム試算は時短控除分(約42,000円)を加算し、控除額を概算で算出したものです。
同じ条件でフルタイム勤務ができると、毎月の手取りは約16〜17万円程度になる計算です。
さらに、フルタイムでは賞与の割合も増える可能性があります。
そうなると、フルタイムなら年収ベースで大体300万円くらいになっていたのでは?と想定されます。大体想像通りでしたでしょうか?

フルタイムの金額であれば、ひとり暮らしは普通にできると思いますよ!
まとめ|障害者雇用でひとり暮らしは全然できた
今回は、私が特例子会社に勤めていた頃の、給与明細と生活費の内訳を公開しました。
改めて数字をまとめてみると、こんな感じになります。
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| 手取り(週30時間勤務) | 約131,000円 |
| 生活費合計 | 約106,500円 |
| 月の残高 | 約24,500円 |
| 賞与合計(年間) | 約420,000円 |
週30時間勤務・障害年金なしという条件でも、工夫次第でひとり暮らしは十分成立しました。
さらに、賞与はまるまるNISAで運用することもできました。

「障害者雇用では生活できない?」というイメージを持っている方にとって、少しでも参考になれば嬉しいです。
障害者雇用で働くことを検討している方へ

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