介護休業から復職したら喪失感と居心地の悪さが待っていた話【体験談⑦】

疲れた様子のOL 障害者雇用・働き方の体験談

今回の内容は、離れて暮らす両親を一人で看取り、介護休業を終えて自分の住むアパートに戻ろうとしていた頃のことを描いています。

当時の私は、両親を相次いで亡くした悲しみと、その手続などをすべて一人で終えた疲れから、心身ともにボロボロの状態になっていました。

両親が亡くなった際、会社は実家あてに供花を送ってくれました。遠く離れた地で、数カ月にわたりひとりで介護をしていた私でしたが、供花が届いたときには「私はちゃんと、会社に所属していたんだな…」という実感を得ることができました。


私が精神障害を発症するまでの経緯や、現在の働き方に至るまでについては、時系列の記事で記しています。

私の仕事と転職体験談
精神障害3級の私の仕事や転職の体験談を時系列で記しています。精神障害発症の背景から、障害者雇用での転職・退職、そして現在の在宅ワークに至るまで、働き方の体験談をまとめています。

▶ 私の仕事と転職体験談


介護休業から復帰すると前と違う環境の職場が待っていた

頭を抱える女性

母を見送り、たったひとりで必要な手続きをすべて終えた私は、介護休業を終えて職場に復帰しました。


頭では分かっていました。

介護休業は「休ませてもらう制度」であって、会社はその間も日々の業務を止めず、毎日動いているものだということを。

休職者がいつ戻ってくるか分からない以上、現場で頑張って働いている従業員を中心に、体制が組み直されていく。

それはたぶん、どんな職場でも同じだろうと思います。

実際にわたしが復職してみると、職場の雰囲気や業務の進め方、人の配置など、さまざまなものが少しずつ変わっていました。

自分がいなかった期間に積み重なった変化を目の前にして、「これは完全に浦島太郎状態だな…」と感じたのをよく覚えています。

それに加え、介護休業を取らせてもらったことに対する申し訳なさも、常に頭の片隅にありました。

長期間抜けてしまったこと・自分が短時間勤務社員であること、そうした背景から、自分は迷惑をかけてしまった側なんだという意識が、無意識のうちに強くなっていたように思います。

私は、会社の規定どおりに休業を取得し、正式に復職しただけです。制度としては、何も間違ったことはしていません。

それなのになぜか、復職後はずっと居心地の悪さがありました。

この頃から、気を張って働いているつもりでも、更に不眠が酷くなったり、ふとした時に強い不安感に襲われることが増えていきました。

ちゃんと仕事に戻らなきゃ…席があるんだから、ここで踏ん張らないと……

まゆみ
まゆみ

そう思えば思うほど、心と身体が少しずつ噛み合わなくなっていった感覚があります…


介護休業から復職したものの上手く順応できない自分がいた

体調不良を抱える女性

復職してからしばらくのあいだの私は、なんとか休職前のパフォーマンスまで戻そうと、自分なりに一生懸命頑張っていました。

新しく加わった業務の流れを覚えたり、周りに迷惑をかけないよう気を張り、短時間勤務の枠の中で、できることを精一杯やろうとしていました。

でも、心と身体は正直でした。

夕方前に仕事が終わって帰ると、その時点でもうぐったりしていました。身体はものすごく疲れを感じているはずなのに、眠ろうとして布団に入ると、寝付くことができません。

眠らないと明日の仕事に響いてしまう…と気持ちは焦るのに、どうやっても眠りに着くことができない毎日が続きました。当然、日中は身体も頭も鉛のように重い感じがしていました。また、理由の分からない不安に襲われるようにもなりました。

介護休業中の私は「いま自分が倒れるわけにはいかない」と、張り詰めた精神状態で毎日を過ごしていました。しかし、復職して自分ひとりの生活に戻ったことで、一気に疲れが表に出てきたような感覚でした。

それでも当時の私は、「これはきっと一時的なものだ」「環境に慣れれば落ち着いてくるはず」と、自分に言い聞かせていました。


たったひとりでの介護と、両親の看取りが終わったばかり。そして、4カ月という長い期間を、休ませてもらい、復職したところのことでした。

ここでさらに「もう体調が限界ですなんて、とても言えない」という、申し訳ない気持ちがあったのも事実です。


頭を抱える女性

でも、ある時ふと、

やっぱり、このまま無理をして働き続けたら、もっと酷い状態になるかもしれない───

という感覚が、はっきりと浮かびました。今までにも、自分の体調を軽視して働き続けた結果、休職や退職に至った経験があることを思い出しました。

やっぱり、同じことを繰り返してはいけない ───

そう悟った私は、自分から会社に相談し、傷病休職を取るという決断をしました。

介護休業とは違い、傷病休職は「自分の不調」が理由です。正直に言うと、介護休業よりも、自分の傷病休職のほうが、精神的なハードルは高かったように思います。

それでもこのときは、「いったん、ちゃんと立ち止まらないとダメだ」という気持ちで腹をくくりました。

まゆみ
まゆみ

こうして私は、介護休業から復職してわずか数か月で、再び休職に入ることになったのです。


💡振り返りポイント|復職は簡単なものではなかった

questions

介護休業を終えて復職した当時の私は、

元の生活に戻って日々をこなしていくうちに、落ち着いて来るはず───そう思っていました。

でも実際には、心も身体も、すでに限界に近い状態だったのだと思います。

会社としては、いつ戻ってくるか分からない休職者よりも、今働いている社員を優先して考えるのは当然のことです。頭では分かっていたのですが、復職後の職場の雰囲気は、以前とは少し違って感じられました。

休ませてもらった申し訳なさ。短時間勤務であることへの引け目。そして、「また迷惑をかけてしまうかもしれない」という不安。そうした気持ちが重なり、不眠やパニック発作などの症状は、次第に悪化していったのです。

結果的に私は、介護休業から復帰して3か月後、「傷病休職」を選ぶことになります。

まゆみ
まゆみ

このときはまだ、「これが最後の出社になる」なんて思っていませんでした…この後にもまだ、大波乱の出来事が待っていたのです。


次の記事では傷病休職が始まってから起きた出来事を、振り返りながらまとめています。

傷病休職のその後|治療と重なり退職は避けられなかった

タイトルとURLをコピーしました