今回の内容は、
離れて暮らす両親を一人で看取り、
介護休業を終えて自分の住むアパートに戻ろうとしていた頃のこと
を描いています。
当時の私は、
これらによって、心身ともにボロボロの状態になっていました。
両親が亡くなった際、会社は実家あてに供花を送ってくれました。
遠く離れた地で、数カ月にわたりひとりで介護をしていた私でしたが、供花が届いたときには「私はちゃんと、会社に所属していたんだな…」という実感を得ることができました。
\この記事を書いているのはこんな人/
介護休業から復帰すると以前とは違う環境の職場が待っていた

母を見送り、たった独りで必要な手続きをすべて終えた私は、介護休業を終えて職場に復帰しました。
頭では分かっていました。
介護休業というものは「休ませてもらう制度」
であって、
会社はその間も日々の業務を止めず、毎日動いているものだ
ということを。
休職者はいつ戻ってくるか分からない以上、現場で頑張って働いている従業員を中心に、体制が組み直されていく。
それはたぶん、どんな職場でも同じだろうと思います。
実際にわたしが復職してみると、
など、さまざまなものが少しずつ変わっていました。
自分がいなかった期間に積み重なった変化を目の前にして、
「これは完全に浦島太郎状態だな…」
と感じたのをよく覚えています。
それに加え、介護休業を取らせてもらったことに対する申し訳なさも、常に頭の片隅にありました。
- 長期間抜けてしまったこと
- 自分が短時間勤務社員であること
そうした背景から、
自分は迷惑をかけてしまった側なんだ
という考えが、無意識のうちに強くなっていたように思います。
私は、会社の規定どおりに休業を取得し、正式に復職しただけです。
制度としては、何も間違ったことはしていません。
それなのになぜか、復職後はずっと居心地の悪さがありました。
この頃から、気を張って働いているつもりでも、更に不眠が酷くなったり、ふとした時に強い不安感に襲われることが増えていきました。

そう思えば思うほど、心と身体が少しずつ噛み合わなくなっていった感覚があります…
介護休業から復職したものの上手く順応できない自分がいた

復職してからしばらくのあいだの私は、なんとか休職前のパフォーマンスまで戻そうと、自分なりに一生懸命頑張っていました。
新しく加わった業務の流れを覚えたり、周りに迷惑をかけないよう気を張り、短時間勤務の枠の中で、できることを精一杯やろうとしていました。
でも、心と身体は正直でした。
夕方前に仕事が終わって帰ると、その時点でもうぐったりしていました。

身体はものすごく疲れを感じているはずなのに、眠ろうとして布団に入ると、寝付くことができません。
眠らないと明日の仕事に響いてしまう…と気持ちは焦るのに、どうやっても眠りに着くことができない毎日が続きました。
当然、日中は身体も頭も鉛のように重い感じがしていました。
また、理由の分からない不安に襲われるようにもなりました。

介護休業中の私は「いま自分が倒れるわけにはいかない」と、張り詰めた精神状態で毎日を過ごしていました。
しかし、復職して自分ひとりの生活に戻ったことで、一気に疲れが表に出てきたような感覚でした。
それでも当時の私は、
と、自分に言い聞かせていました。
たったひとりでの介護と、両親の看取りが終わったばかり。
そして、4カ月という長い期間を休ませてもらい、復職したばかりの頃のことでした。
ここでさらに
「もう体調が限界です」なんて、とても言えない
という、申し訳ない気持ちもありました。

でも、ある時ふと、
やっぱり、このまま無理をして働き続けたら、もっと酷い状態になるかもしれない───
という感覚が、はっきりと浮かびました。
今までにも私は、自分の体調を軽視して働き続けた結果、休職や退職に至った経験があることを思い出しました。

やっぱり、同じことを繰り返してはいけない ───。
そう悟った私は、自分から会社に相談し、傷病休職を取るという決断をしました。

介護休業とは違い、傷病休職は「自分の体調不良」が理由です。
正直に言うと、介護休業を取った時よりも、自分の傷病休職を申し出たときのほうが、精神的なハードルは高かったように思います。
それでもこのときは、「いったん、ちゃんと立ち止まらないとダメだ」という気持ちで腹をくくりました。

こうして私は、介護休業から復職してわずか数か月で、再び休職に入ることになったのです。
💡振り返りポイント|復職は簡単なものではなかった

介護休業を終えて復職した当時の私は、
元の生活に戻って日々をこなしていくうちに、落ち着いて来るはず───
そう思っていました。
でも実際には、
心も身体も、すでに限界に近い状態だったのだと思います。
会社としては、いつ戻ってくるか分からない休職者よりも、今働いている社員を優先して考えるのは当然のことです。
頭では分かっていたのですが、
復職後の職場の雰囲気は、以前とは少し違って感じられました。
そうした気持ちが重なり、不眠やパニック発作などの症状は、次第に悪化していったのです。

このときはまだ、「これが最後の出社になる」なんて思っていませんでした…
この後にもまだ、大波乱の出来事が待っていたのです。
