仕事を辞めたあと、

自分は何も積み上げられなかった…
結局、
失敗続きだった…
そんなふうに感じてしまうことはありませんか。
とくに、
精神的な不調や障害をきっかけに離職した経験があると、
自分を責める気持ちが強くなりがちです。
しかし、
私はこれまでの転職や退職を振り返る中で、

辞めた経験そのものが、
次に進むための材料になる…!
という考え方にたどり着きました。
今回の記事では、
仕事を辞めたあとに私が実際に行った、
- 過去の経験の棚卸し
- そこから見えてきたこと
について書いていきます。
仕事を辞めたあと、人は自分を責めがちになる
仕事を辞めたあと、多くの人がまず感じるのは、

自分はダメな人間なんじゃないか…
という気持ちだと思います。
- 長く続かなかった
- 周りと同じように働けなかった
- また転職することになってしまった
そんな事実だけを切り取ってしまうとどうしても、

自分は中途半端だ…
社会不適合者なのでは…?
と、必要以上に自分を責めてしまいがちです。
一方で時間が経つにつれて、
と、
今度は外側に原因を求めたくなることもあります。
私はどちらも自然な反応だと思っています。

なぜならこれは、
つらい状況を経験したからこそ、
心がバランスを取ろうとして
起こる反応だからです。
ただしこの段階で、
「自分が悪かった」
「会社が全部悪かった」
と、どちらか一方に決めつけてしまうと、
次に進むための材料を取りこぼしてしまうことがあります。

大切なのは、
感情にフタをすることでも、
無理に前向きになることでもなく、
起きた事実をいったんフラットに
整理してみることです。
大切なのは「正解探し」ではなく、事実を整理すること
仕事を辞めた経験を振り返るとき、
私たちはつい、

考えが甘かった…
選択を間違えた…
というように、
正解・不正解の2択で考えてしまいがちです。
でも、
あとから振り返ってみて思うのは、

当時の自分は、
そのとき持っている情報と
体調や価値観の中で、
精一杯考えて選んでいたんだ…!
ということでした。
たとえば私のケースで言うと、
- 会社の知名度
- 給与の高さ
- 正社員かどうか
といった、
いわゆる条件を重視して職場を選び、
その結果、
自分に合わない環境に身を置くことになってしまいました。

しかも、
それを一度ではなく二度経験しています…
その結果どうなったかと言うと、
体調を崩して休職し、
最終的には退職することになりました。
ここまでを見ると、

やっぱり選択を間違えたんじゃ?
自分の判断が悪かったんじゃ?
と思ってしまいそうになりますが、
ここで大切なのは、
感情の評価を一度脇に置くこと です。
- なぜその選択をしたのか
- どんな条件を優先していたのか
- その結果、何が起きたのか

この3点を、
「良い・悪い」で判断せず、
事実として整理してみる。
それだけで、
見えてくるものが変わってきます。
合わずに辞めた経験の中にも、確かに残ったものがある
合わない環境を選んでしまった…。
結果的に退職することになった…。
ここまでは動かしようのない事実です。

けれどその一方で、
その環境に身を置いたからこそ
得られたものが
いくつもありました。
たとえば私は在職中に、
資格手当の制度を使って通信教育で学び、
目指していた資格を取得しました。
当時は、
- せっかく手当が出るし、
しっかりした教材を使って勉強しておこう - 今の仕事に直結するし、
長期的にも役に立つかな
そんな気持ちが大きかったと思います。
結果的に、
以前の知識だけでは理解しきれなかった部分がつながり、仕事に必要な知識の厚みが確実に増しました。
また別の職場では、
書籍を購入してExcelを独学し、
数式を組んで業務を効率化できるようにもなりました。

これは、
入社先の社員にPCスキルが高い人が多く、
このままではついていけず
苦労することになると感じたからです。
ほかにも、
- 業務マニュアルの作成
- チームのスケジュールの管理
といった、
仕事の進め方そのものについても、職場での実務を通して学ぶことができました。

これらはすべて、
「合わない職場だった」という評価とは別軸で、
今も自分の中に残っているものです。
💡振り返りポイント|辞めた経験は「失敗」ではなく材料になる
仕事を辞めたあと、どうしても人は「結果」だけを見てしまいがちです。
- 続かなかった
- 評価されなかった
- 体調を崩した
こうした事実だけを見ると、
「自分はダメだった」と結論づけてしまいやすいと思います。
でも、少し距離を置いて振り返ってみると、
そこに至るまでの過程の中には、
- どんな基準で選んだのか
- どんな環境が合わなかったのか
- そのなかでも、
何を学び何ができるようになったのか
という、
たくさんの情報が詰まっています。
これらはすべて、
次の選択をするときに使える「材料」です。
特に、精神障害を抱えながら働いていると、うまくいかなかった経験ばかりが目につき、自分の価値を低く見積もってしまいがちです。
けれど実際には、

合わない環境の中でも
工夫をしたこと、
努力を続けたこと、
身につけたスキルや考え方 は、
自分の中に残っています。
それを一度「良い・悪い」で判断せず、
事実として整理してみること。
この棚卸しができるようになると、
応募書類に書く内容にも厚みが出ますし、
面接で自分の言葉で語れるようにもなります。
そして何より、
自分は何も得られなかったわけじゃない
と、少しだけ視点を変えられるようになります。
辞めた経験は、消したい過去ではなく、
次に進むための材料。

そう捉えられるようになると、
転職や働き方を考えるときの選択肢も、少しずつ広がっていくはずですよ。
過去の経験が整理できたら、
この先の方向性について誰かに相談してみるのもオススメです。
▶ 選択肢を知るために大切なのは「一人で考え続けないこと」


