体調悪化で退職後ハローワークに行ったら想像以上に助けられた話【体験談③】

人が人を助けている様子 障害者雇用・働き方の体験談

今回の内容は、私がはじめてハローワークを訪れたときのことを描いています。

当時の私は体調悪化が原因で、5年間正社員で勤めた会社を退職したところでした。退職までの間には傷病休職と復職を経ていましたが、私のケースでは業務内容のミスマッチが、退職を選ぶ大きな要因となりました。


以前の私は、

まゆみ
まゆみ

ハローワークは、失業手当をもらうために行く場所。失業手当がもらえないんだったら、行く意味なんてない

そんなふうに思っていました。実際に過去の転職では、一度もハローワークに行かずに、ひとりで転職活動をした経験があります。

しかし、初めて訪れたハローワークで、退職に至るまでの経緯を正直に話したことで、

  • 失業手当の受給期間が大きく延びた(想定していたよりも長くもらえることになった)
  • 自分が精神障害者手帳を取得できる状態にあると知った
  • 今後の働き方や選択肢を一緒に整理してもらえた

など、想像していなかった形で、ハローワークにかなり助けられることになりました。

もしもいま、

  • 仕事を辞めた理由は仕事が原因の体調悪化
  • 自分の意思で退職したから、失業手当はそんなにもらえないと思っている
  • もともとハローワークにあまり良い印象を持っていない
まゆみ
まゆみ

そんな背景の方がいたら、私の体験談が何かを考えるきっかけになれば嬉しいです。


体調悪化で退職しハローワークを訪れた背景

相談カウンターで説明をする様子

これは、私が仕事による体調悪化が原因で当時の会社を退職し、失業手当の手続きをするため初めてハローワークを訪れたときのことです。

ハローワークに着くと、総合窓口の担当者の方から、

まずは、退職に至るまでの経緯を教えてください

と聞かれました。

まゆみ
まゆみ

そこで私はできるだけ、時系列で説明をしていきました。

退職までの経緯(まゆみのケース)
  • 入社2週間後

    職場の電話件数の多さがストレスで夜寝付けなくなった

  • 入社1ヶ月後

    心療内科通院を開始し、睡眠薬を処方してもらいながら働くようになった

  • 入社半年後

    仕事が繁忙期に入ると、摂食障害や過呼吸の症状も出るようになった

  • 入社後3年間

    体調不良を抱えながらも休まず出勤していた

  • 入社後満3年

    どれだけ仕事に慣れても体調が戻らないため、上司に相談し1年弱の傷病休職をさせてもらった

  • 復職後3ヶ月

    復職後しばらくは安定していたが、繁忙期に入ると以前と同じような体調不良に見舞われた

  • 復職後4ヶ月

    職場を変えない限り、根本的な体調回復は難しいと判断した

  • 入社から5年

    体調を守るために退職を選択した 在職期間は約5年間だった

まゆみ
まゆみ

ハローワークの職員さんに話しているうちに、相当無理をして働きつづけていたんだな…と、少し客観的に自分の経緯を見ていました。

当時の私は、自己都合で会社を辞めたことに対して、「これは甘えだよな」「嫌なことから逃げたのかも」そんな自己嫌悪感も抱えていました。

そのため、ハローワークでここまで詳しく経緯を話すこと自体、正直少し後ろめたさもあったのを覚えています。


退職までの経緯を説明したら失業手当の受給期間が延びた

questions

退職に至るまでの経緯を一通り説明し終えると、ハローワークの担当者の方は、少し間を置いてからこう言いました。

あなたのケースは、自己都合退職ではなく特定理由離職者に該当しますね

その言葉を聞いたとき、私は正直、

まゆみ
まゆみ

何を言われているのか、よく分かりませんでした…

というのも、当時の私は、自分の意思で退職している・会社都合ではない・だから当然自己都合退職になるはず そう思っていたからです。

ところが担当者の方からは、

  • 長期間の通院歴がある
  • 仕事が症状に大きく影響していた
  • 休職を挟んだうえでの退職である

こういった事情を総合的に見て、私のケースはやむを得ない正当な理由がある退職と判断される と説明を受けました。

さらに私は、就職困難者にも該当すると教えてもらいました。その結果どうなったかというと──

「自己都合退職」の場合では、失業手当の給付日数が90日になるところ、私のケースでは、最大300日まで受給できる可能性があるという説明を受けたのです。

これは当時の私にとって、本当に衝撃的な出来事でした。体調を壊して仕事を辞め、先の見えない不安でいっぱいだった私にとって、失業手当をどのくらいの期間受け取れるのかというのは、とても大きなポイントだったからです。

少し休みながらこの先について考える時間があるという事実は、生活面だけでなく精神面でも大きな支えになりました。


まゆみ
まゆみ

ハローワークに行くまでは、自己都合で辞めたのだし、状況を説明しても何も変わらないだろうな… と思っていましたが、事情を話したことで大きく状況が変わったのです。


自分が精神障害者手帳を取れる状態だと知った

大草原の中に立つ案内標識

失業手当の説明を一通り受けた私は、ハローワークの専門援助部門の方からもうひとつ意外な話をされました。それが、精神障害者手帳についての説明でした。

私はその言葉を聞いたとき、正直とても驚きました。というのも当時の私は、自分はただ体調を崩しただけで、たしかに通院は長引いているけれど、障害というほどではないと思っていたからです。

なによりも、障害者手帳というのは、もっと症状が重い人が持つもの そう認識していたからです。

しかし、担当者の方は当時の私の状況を整理しながら、淡々と説明してくれました。

当時の私は、

  • 心療内科への通院歴は5年以上ある
  • 仕事を続けることが難しくなり、長期の傷病休職もしている
  • 日常生活や社会生活に、明らかな制約が出ている状態にある

こういった条件から見て、精神障害者手帳を申請できる状態にあるということでした。

この説明を聞いたとき、私は「そうなんだ…」という気持ちと同時に、少し複雑な感情も湧いてきました。

というのも、私が当時通院していたクリニックでは一度も、障害者手帳の話が出たことがなかったからです。そのため私は、自分くらいの症状で障害者手帳が取れるなんて、まったく思ってなかった それが正直な気持ちだったのです。

ですが同時に、

もしかしたらこれまでずっと無理をしすぎていたのかもしれない

そんなふうにも感じました。

まゆみ
まゆみ

結果的に私は、このタイミングで手帳を申請し、精神障害者保健福祉手帳3級を取得することになります。この出来事は、私の中でひとつの大きな転機になりました。

それまでの私は、みんな普通にやれていることなのだから、自分も頑張らなければ という考え方しかしていませんでした。

しかしこの日を境に、障害者として働く・配慮を受けながら働く という選択肢を初めて、現実的に考えるようになったのです。


💡振り返りポイント|ハローワークに対する印象が180度変わった

YESのタグを持つ女性

私はもともと、ハローワークに対してあまり良い印象を持っていなかったです。

以前に一度失業したときにも、ハローワークに行っても意味がなさそう・どうせ型通りのことを言われるだけ という先入観から、実際に一度も相談に行かなかったことがあります。

前回の転職でハローワークを利用しなかった話

まゆみ
まゆみ

ですが今回実際に足を運んでみて、いままでとは考えが大きく変わりました

  • 退職理由をきちんと聞いた上で、制度の説明をしてくれた
  • 自分では知りえなかった「特定理由退職」や「就職困難者」に該当する可能性を教えてもらえた
  • 障害者として転職活動する選択肢もあることを教えてもらえた

これらはすべて、一人で転職活動をしていたら絶対に得られなかった情報です。

この経験を通して強く感じたのは、困ったときに誰かに相談すること自体が自分の選択肢を広げる行為なんだということでした。


私が障害者手帳を取得するまでの背景や、現在の働き方に至るまでの経緯については、「私の体験談」として時系列でまとめています。

① 初めての転職
② 不眠症発症から障害者手帳取得まで
③ 退職後ハローワークに行った話
④ 障害者雇用で転職するまで
⑤ 特例子会社に正社員で入社したけれど上手くいかなかった話
⑥ 短時間勤務に変えたら遠距離介護が始まった話
⑦ 介護休業から復職した後の話
⑧ 傷病休職から退職まで
⑨ 退職後いろいろな働き方を試した話


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