これは、
私の体調悪化が原因で会社を退職し、
はじめてハローワークを訪れたときの話です。
以前の会社を辞めることになったいきさつについては、別の記事で当時を振り返っています。
▶ 不眠症発症から障害者手帳を取得するまで
それまでの私は、

ハローワークは、
失業手当をもらうために行く場所
失業手当がもらえないんだったら、
行く意味なんてない
そんなふうに思っていました。
実際に過去の転職では、
一度もハローワークに行かずに、ひとりで転職活動をした経験があります。
しかし初めて訪れたハローワークで、
退職に至るまでの経緯を正直に話したことで、
など、想像していなかった形で、ハローワークにかなり助けられることになりました。
もしも今、

そんな気持ちを抱えている方がいたら、この体験談が何かを考えるきっかけになれば嬉しいです。
体調悪化で退職しハローワークを訪れた背景
これは、
私が体調悪化を理由に会社を退職し、失業手当の手続きをするため、はじめてハローワークを訪れたときのことです。
窓口の担当者の方から、

まずは、
退職に至るまでの経緯を教えてください。
と聞かれました。

私はできるだけ、
時系列で説明をしていきました。
入社して半月ほどで、夜眠れなくなった
心療内科に通院し、
睡眠薬を処方してもらいながら働き続けた繁忙期に入ると、
摂食障害や過呼吸の症状も出るようになったそれでも3年間は一度も休まず出勤していた
体調が限界に達し、
1年弱の傷病休職をさせてもらった復職後も状況は変わらず、
職場を変えない限り回復は難しいと判断した
そして最終的に、
体調を守るために退職を選択した
前の職場には、約5年間在籍していた
ということ。
話しながら私は、

こうして改めて説明してみると、
自分は相当無理をして働いていたんだなと、少し客観的に自分の状況を見ていました。
当時の私は会社を辞めたことに対して、
「甘えているのではないか」
「逃げたと思われるのではないか」
そんな不安も強く抱えていました。
そのため、ハローワークでここまで詳しく経緯を話すこと自体、
正直少し怖さもあったのを覚えています。
退職までの経緯を説明したら失業手当の受給期間が延びた
退職に至るまでの経緯を一通り説明し終えると、ハローワークの担当者の方は、少し間を置いてからこう言いました。

貴方のケースは、
自己都合退職ではなく、
特定理由離職者に該当しますね
その言葉を聞いた瞬間、私は正直、

何を言われているのかよく
分かりませんでした。
というのも、当時の私は、
そう思い込んでいたからです。
ところが担当者の方からは、
こうした事情を総合的に見て、
私のケースは、
やむを得ない正当な理由がある退職
と判断される と説明を受けました。
さらに私は、
就職困難者にも該当する
と教えてもらいました。
その結果どうなったかというと──
「自己都合退職」の場合では、失業手当の給付日数が90日になるところ、
私のケースでは、
最大300日まで受給できる可能性がある
という説明を受けたのです。

これは当時の私にとって、
本当に衝撃的な出来事でした…!
体調を壊して仕事を辞め、先の見えない不安でいっぱいだった私にとって、
- すぐに次の仕事を決めなくても大丈夫
- 少し休みながら、
この先について考える時間がある
という事実は、
生活面だけでなく精神的にも大きな支えになりました。
ハローワークに行くまでは、
自己都合で辞めたのだし、
状況を説明しても
あまり意味はないだろうな…
そんなふうに思っていた私ですが、

この時点で、
その考えは完全に覆されたのです!
精神障害者手帳を取れる状態だと知らされた
失業手当の説明を一通り受けたあと、担当者の方からもうひとつ意外な話をされました。

それが、
精神障害者手帳についての説明でした。
当時の私は、その言葉を聞いたとき正直とても驚きました。
というのも、当時の私は、
- 自分は「ただ体調を崩しただけ」
- 治療は長引いているけれど、
障害というほどではない - 障害者手帳は、
もっと症状が重い人が持つもの
そう認識していたからです。
でも担当者の方は、当時の私の状況を整理しながら、淡々と説明してくれました。
当時の私は、
- 心療内科への通院歴は5年以上ある
- 仕事を続けることが難しくなり、
長期の傷病休職をしている - 日常生活や社会生活に、
明らかな制約が出ている状態
これらの条件から見て、
精神障害者手帳を申請できる状態にあるということでした。

この説明を聞いたとき、
私は「そうなんだ…」という気持ちと同時に、
少し複雑な感情も湧いてきました。
というのも、
私が当時通院していたクリニックでは一度も、障害者手帳の話が出たことがなかったからです。
そのため私は、

私くらいの症状で障害者手帳が取れるなんて、まったく思ってなかった…
これが正直な気持ちでした。
ですが同時に、
もしかしたらこれまでずっと
無理をしすぎていたのかもしれない
そんなふうにも感じました。
結果的に私は、
このタイミングで手帳を申請し、
精神障害者保健福祉手帳3級を取得することになります。
この出来事は、私の中でひとつの大きな転機になりました。
それまでの私は、
みんな普通にやれていることなのだから、
なんとか頑張らなければ
という前提でしか働き方を考えていなかったのですが、

この日を境に、
・障害者として働く
・配慮を受けながら働く
という選択肢を初めて、現実的に考えるようになったのです。
💡振り返りポイント|ハローワークに対する印象が180度変わった
私は以前、ハローワークに対してあまり良い印象を持っていなかったです。
失業しても、
- 行っても意味なさそう
- どうせ型通りのことを言われるだけ
そんな先入観から、実際に相談に行かなかった経験もあります。

ですが今回実際に足を運び、
自分の状況を一つひとつ説明してみて、考えが大きく変わりました。
- 退職理由をきちんと聞いた上で、
制度の説明をしてくれた - 自分では知らなかった
「特定理由退職」や「就職困難者」に該当する可能性を教えてもらえた - 障害者として転職活動する選択肢もある ことを初めて知った
これらはすべて、
一人で転職活動をしていたら、絶対に得られなかった情報です。
この経験を通して強く感じたのは、
困ったときに相談すること自体が
自分の選択肢を広げる行為なんだ
ということでした。
ハローワークは「仕事を紹介する場所」だけではなく、
「自分の状況を整理し、使える制度を知る場所」でもあります。

この日を境に、
私の中でのハローワークの印象は、180度変わりました。
ひとつ知って頂きたいのは、手帳を取った後には、
障害者枠と一般就労 両方の選択肢を持てる、という点です。
▶ 精神障害者の転職は障害者雇用「だけ」に縛られなくていいと気づいた話
障害者雇用という選択肢を知った私が、その後どんな転職活動をすることになったのか、別の記事で詳しく触れています
▶ 障害者雇用で転職したいと思ったら|私が実際にやったこと


